ぽちぽち あそぶログ

小説、漫画、アニメ、映画などさまざまなジャンルを徒然語るブログ

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【レビュー】 「歩兵の本領 」 浅田次郎 著

 世界一奇妙な軍隊・自衛隊。高度成長期、若者たちの苦悩と涙と笑いを集めた筆者の体験を基に描かれた短編集。
 時代に取り残されたパラレルワールドのような自衛隊で、暴力や理不尽がまかり通る一見辛く悲惨な世界であるが、なぜかユーモアと温かみを感じさせるエピソードのバランスが絶妙。見ていても、素直に物語に入って行けます。


「歩兵の本領 」 浅田次郎 著
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【レビュー】 「草原の風(下)」 宮城谷昌光 著

 幾多の困難な戦いにおいても、劉秀の周りには、磁力に引き寄せられるように名将が集まり、天下統一をたすけてゆく。臣下への思いやりを忘れず、民に寄り添った名君・光武帝。最も平凡に見えて最も非凡な天下統一の物語、全三巻堂々完結。
 河北の地を手にし、長安・洛陽周辺の有力者が潰し合う状況を悠々と望む状況になり、天下が届く位置に到達する。そうした際に数々の権力者が陥る権力への執着や高みに上ることによる盲目さが、劉秀に限ってはほとんど見られないことが驚きです。よほどの教養と周りへの気配りによってなされたものか、天性のものなのか、そういった意味で領土の拡大などの覇を唱える面で目立たないため地味に見えますが、その内容は徳により天下を修めるという王道を実現した中国皇帝の中でも数少ない名君といえます。 ただ、小説的には終盤に説明書きが多く感情移入しにくい点が残念でした。


「草原の風(下)」 宮城谷昌光 著

☆☆☆☆

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【レビュー】 「草原の風(中)」 宮城谷昌光 著

 王莽の暴政に耐えかねた兄とともに挙兵した劉秀。次兄、姉ら、肉親を喪いながらも、官軍との熾烈な戦いを重ねる。鮮やかな戦いぶりと、その叡智に引き寄せられるように、劉秀のまわりには多くの武将、知将が集まり始める。
 王莽へ反乱は一見成功したが、劉秀にとっては兄を謀殺され、自分も辺境へと追いやられるという苦難の道であったが、その苦難を乗り越えたからこそ、人物の深見、威厳が備わったなのだと思います。項羽と劉邦の戦いの際、韓信が趙・燕・斉と転戦して斉で半独立する事績と非常に似ていますが、決定的な違いはトップの徳というものに尽きると思います。輝き始めた劉秀の人的魅力を最終的にどう成熟させていくか下巻が楽しみです。


「草原の風(中)」 宮城谷昌光 著

☆☆☆☆

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【レビュー】 「草原の風(上)」 宮城谷昌光 著

 高祖劉邦が打ち立てた漢が王莽に乗っ取られ新王朝が樹立した時代、劉秀は前政権の皇族の末裔として生まれる。劉氏といっても履いて捨てるほどいる時代で、地方の衰退した豪族であり通常の世であれば地方の官につくのが精々といったところであったが、風雲の中、漢を再興し、後に後漢の光武帝と呼ばれる。中国で一度、滅んだ王朝を再興させた例は後漢のみ。
 序盤は学問のため上京するなど世の兆しは見えないが、序所に混沌とした世が顔をのぞかせる。その中で劉秀の知識や行動力など見た目の才能ももちろん注目に値するが、才能を相手に意識させない性根の快活さが一番魅力的です。小説を読み進めても、このカリスマ性なら天下を争う人材が集まってくるのも頷けます。三国時代でいえば、劉備の魅力と曹操の知識・行動力のいいとこどりのような人物です。


「草原の風(上)」 宮城谷昌光 著

☆☆☆☆

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【レビュー】 「孟嘗君(5)」 宮城谷昌光 著

 いきなり魏の宰相に迎えられた孟嘗君。そこから義により世の秩序を守り庶民の平和を重んじる孟嘗君の活躍がはじまる。大抜擢に世が驚かされたが、魏君の期待に見事にこたえた孟嘗君はやはり稀代の英雄であり、有名な「鶏鳴狗盗」や馮驩の活躍など周りばかりが目立ち、孟嘗君の活躍は一見地味に見えるが、信義・行動力・人の掌握力など無形の力による影響力と言う意味では一国の君主をも凌ぐ力を持っていたというのはあながち間違いではないと思います。ただ、著者もあとがきで述べているとおり、著者の白圭への思い入れが強く孟嘗君の話というよりは白圭が主人公といった感は最後まであります。


「孟嘗君(5)」 宮城谷昌光 著

☆☆☆

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【レビュー】 「孟嘗君(4)」 宮城谷昌光 著

 覇権が魏から斉へと移りつつある戦国中期、田文の父田嬰が斉の宰相となり文も頭角を表していく。
 田文が4巻最後でやっと嘗の地を与えられ孟嘗君となるのだが、まだ父の下に隠れた存在であり新の活躍は5巻に持ち越し。そういう意味では、孟嘗君というタイトルであるが、実質は実父田嬰と養父白圭、そして孟嘗君の3者が主人公といっても過言ではない(準主役で、公孫軮と孫ピン)。そのおかげもあり、戦国中期の情勢が分かり易く描かれているので戦国時代の背景など知らない人にも読みやすいと思います。


「孟嘗君(4)」 宮城谷昌光 著

☆☆☆
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【レビュー】 「孟嘗君(3)」 宮城谷昌光 著


 商人になった白圭は周へ。そして孫ピンの元に残された文とともに物語の中心は斉と魏の争いに移る。 孫ピンは斉で信頼を築き上げ、足が不自由な身でありががら従軍し大戦果を挙げる。この戦いが有名な馬陵の戦いであり、覇権が魏から斉へ移る分岐点となる。それとは別に養父白圭と別れた田文は実父の田嬰に実子と認められ、田嬰のもとに戻る。田嬰のもとに戻った文は食客と積極的に交流を深め将来の礎を築きあげていく。
 田文は多彩な食客を自らの魅力で引き付け、その人材の力も借りて活躍することになるのだが、食客が田文に引かれる理由に幼少期に白圭などの肉親以外の他人に助けられ育てられた経験から他人の優しさを知ると同時に肉親にさえ捨てられるという人の厳しさを知ることになる。このことが血縁の情に惑わされない、身分、肉親にとらわれない人物鑑定眼と価値観に繋がっていると納得させられる。そういう意味では、一見回り道のストーリーに見えるが、田文という性格を読者に輪郭づけると言う意味で重要な前半だったと思います。


「孟嘗君(3)」 宮城谷昌光 著

☆☆☆☆

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【レビュー】 「孟嘗君(2)」 宮城谷昌光 著

 偶然の積み重ねで斉の貴族の赤子(後の孟嘗君 田文)を育てることとなった在野の士、風洪。秦を覇者に導く公孫鞅との交流に加え、孫子の兵法の孫ピン、魏の名将龐涓など次々に戦国を彩る奇才との交流を深める。
 公孫鞅の改革は低空飛行ながら軌道に乗り始めます。公孫鞅の活躍は、実話への肉付けが適度で、よいリアルさを出しており見ごたえがあります。一方、多難の風洪は学問の道に行くと思えば次は名を白圭と変え商人へとめまぐるしく立ち回り、そこで見せる揺るぐことのない仁義という心の芯が人々をひきつけるのは分かりますが、戦国のメジャー級とたびたび交流を深める様子は作り話にしても出来すぎです。


「孟嘗君(2)」 宮城谷昌光 著

☆☆☆

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【レビュー】 「孟嘗君(1)」 宮城谷昌光 著

 中国の戦国時代で任侠と信義を貫き、人望を集めた「孟嘗君」田文の物語。1巻は斉の貴族の子として生まれた田文が生まれが不吉との父の命で殺されかける。運よく死から逃れた赤子の田文は運命の養父風洪に助けられる。かくして田文は風洪に育てられることに。一方、風洪は無頼の生活から妹の縁で知り合った公孫鞅と秦へ行くことに。この公孫鞅こそ100年後の秦の始皇帝が天下を統一する原動力となった中央集権国家を作り上げる人物であった。
 とりあえず、孟嘗君は前半少しでていらい養父風洪とさらに言えば公孫鞅を中心に話は進みます。ただ、公孫鞅ですら小人物に見える風洪、実在すれば凄い人物ですね。ただ、この風洪がいるおかげで楽しみながら戦国時代の風土、各国のあらましが分かり中国の戦国時代を知らない人でも読みやすいと思います。


「孟嘗君(1)」 宮城谷昌光 著

☆☆☆

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【レビュー】 「プリズンホテル 春」 浅田次郎 著

 シリーズ第4作。文壇最高の賞「日本文芸大賞」の候補にまでなった極道小説家の木戸孝之介。その最高の賞発表前日に再びプリズンホテルへ。そこではさまざまな人々が珍騒動を繰り広げながらも物語は笑って泣ける大団円へ。
 相変わらずの珍騒動の1泊2日だが物語が終わるころにはちゃんと収束しているところが見事です。ただ、今回はシリーズの話も収束させなければならない分書ききれない部分もあったかな。実の母子、叔父と甥というわだかまりのあった関係についてはもう少し充実させて描いたうえで大団円に導いて欲しかったところです。


「プリズンホテル 春」 浅田次郎 著

☆☆☆

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【レビュー】 「プリズンホテル 冬」 浅田次郎 著

 シリーズ第3作。血まみれのマリアと異名を持つ看護士、、天才登山家、患者を安楽死させてしまった医師、リストラ直前の編集者、自殺願望の青年など相変わらずいろいろな問題を抱えた人々が集うプリズンホテルは健在。
 本作は、4部作の3作目ということもあり、それぞれが持つ内外面の問題が顕在化し、苦悩するという場面がクローズアップされています。ただ、これだけ問題を抱えた人々をハッピーエンドに導けるのか最後となる4作目が楽しみです。


「プリズンホテル 冬」 浅田次郎 著

☆☆☆

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【レビュー】 「プリズンホテル 秋」 浅田次郎 著

 売れっ子の極道小説家の木戸孝之介が主人公のシリーズの2作目。おなじみ大曽根一家御一行と、酒癖の悪さで有名な警視庁青山警察の慰安旅行のバッティング、元アイドル歌手とその愛人がお忍びで現われたりと、何でもありの温泉宿の一泊二日。
 とにかくヤクザと警察という最凶のバッティングからして波乱の展開。ただ、前回同様カオス的な状況から訪れる人々を幸せにするというプリズンホテルのマジックは健在です。


「プリズンホテル 秋」 浅田次郎 著

☆☆☆

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【レビュー】 「プリズンホテル 夏」 浅田次郎 著

 売れっ子の極道小説家の木戸孝之介が主人公。主人公の叔父にしてヤクザの大親分の仲蔵が、温泉リゾートホテルのオーナーに。「プリズンホテル」=監獄ホテルと陰口されるホテルでの奇妙な人々が繰り広げる、涙と笑いの物語。シリーズ第一作。
 やけっぱちな設定に思えて期待せずに読み進めましたがその予想は見事に覆されました。設定こそ大胆ですが、息のつく暇を与えないほどに次から次へと事件が突発する緻密で急展開のストーリーや物語中の人物の生き生きとした人物描写によって、深く物語の世界に引き込まれます。コメディ、人情ものとは少し違い、当然任侠ものとも違う少し不思議なジャンルの小説です。
「プリズンホテル 夏」 浅田次郎 著

☆☆☆☆

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【レビュー】「イノセント・ゲリラの祝祭 (上・下)」 海堂尊 著

 「チームバチスタの栄光」シリーズの4作目。いよいよ作品は1病院に潜む問題から国の医療制度に潜む根本的な問題へと舞台を移します。主人公の田口が白鳥の牙城、厚生労働省へ乗り込む?(引きずり込まれる)展開で、厚生労働省の会議を舞台に田口、白鳥のコンビが活躍します。
 リズミカルでコミカルなテンポ、シリアスな展開という2大要素は健在です。ただ、医療制度という物語の性質上、難しい話が多く、物語の後半の論述戦は少々つらいものがあります。ただ、取り上げているテーマ・問題から考えるとそれでも判りやすく説明しているのでしょうが、一度で理解するのは困難です。まあ、論戦の内容を十分理解していなくてもストーリーの理解には問題ないので、次作も十分普通に読み進められると思います。国の医療制度へと大きく広げた大風呂敷をどのような形で決着させるか次作の田口、白鳥の活躍に期待させられます。


「イノセント・ゲリラの祝祭 (上・下)」 海堂尊 著

☆☆☆

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【レビュー】「小説十八史略(1~6)」 陳瞬臣 著

 十八史略は中国の歴史書で、中国の伝説時代から始まり、殷・周・秦・漢と続き、最後は宋までのさまざまな歴史書をまとめたものです。小説と入っているのはこれを題材として脚色し面白くかつ読みやすくしようという作者の意図からですが、特に歴史的事実から大きく脱線しているわけではなく、読みやすいように人物像などの肉付けがなされているといった程度です。それだけで十分楽しめるほど、本当にさまざまな個性あふれる歴史上の人物や時代・時代でさまざまな出来事があり、三国志や水滸伝といったメジャーな小説では物足りないという人にはぴったりだと思います。また、これを読むことで三国志などの歴史的位置・時代背景がよりよく分かりさらに楽しめるのではないかと思います。ただ、元、明、清といった近代に続く部分がないため、この部分は「中国の歴史、陳瞬臣 著」をあわせて読むと今の中国が少数の北方民族により支配されていた清の影響を色濃く残し、三国志などの時代とその服装や文化がまったく異なる理由なども理解でき面白いと思います。
小説十八史略(1~6)


☆☆☆☆☆

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小説(歴史物がやや多め)やガンダム等のアニメ、映画(アクション物多め)を中心に見てます。
司馬遼太郎、陳瞬臣、村上春樹、宮城谷昌光、などがお気に入りです。

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