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【レビュー】 「覇王の家」 司馬遼太郎 著

 徳川幕府の祖、徳川家康を主人公とした小説。天下をとった徳川家康を一般的な英雄という解釈ではなく、よく言えば忠誠心が厚く利に踊らされず粘り強い三河の気質を最大限に利用すべく自分を律し時に豪胆に時に繊細に事を運び天下を取ったと、悪く言えば政治的な冒険は割け家臣の意思に迎合し、戦略的にも天下に欲を見せず地味に積み重ねていくことで天下が転がり込んできたといった論調で描かれています。ただ、織田信長の桶狭間のような派手な博打は打たなかったものの、織田、豊臣、武田、北条など自国より遥かに大きな国に挟まれて降服せず独立を守ること自体が非常な冒険であり、一見地味ですがその冒険で死ななかったことが最大の勝因であり、そこに隠された徳川家康の魅力・知略が小説でも描かれていると思います。


覇王の家
☆☆☆
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テーマ:読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

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